【さまよう刃】胸糞小説すぎて読んでると鬱になる作品です

( ゚∀゚)・∵. みなさんこんにちわ、読書ブロガーのれいすけ(@reisuke_0429)です。

突然ですがみなさんは「さまよう刃」という胸糞小説を知っていますか?

そう、東野圭吾の作品で、レイプ・少年犯罪の無念さ・復讐とは?がテーマの、超胸糞小説です。

2004年に出版され、500ページくらいの少し長めの作品となっていて、2020年5月からWOWOWでドラマ化されていますね!

少年犯罪をテーマにした作品は読むたび気分が下がります。

犯罪内容はエグいし、加害者側の人間性が本当にゴミ、加害少年に本気で胸糞を覚えるようなパターンが多いです。

ですがそれでも実際に守られている法律への問題意識は多分皆持っているんだと思います。

自分が当事者になったとしたら・・・。絶対許せないだろうな。

この本はこんな人に読んで欲しい
  • 少年犯罪の話に興味がある人
  • 胸糞小説読みたい人
  • 娘がいる人(危機感を持ってくれ)


さあ一緒に心を傷ませましょう!w

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( ゚∀゚)つ「も・く・じ」

さまよう刃のあらすじ

あらすじはこんな感じ。

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。

花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。

謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。

犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。

誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える。重く悲しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

さまよう刃(文庫版) 裏表紙より

娘を犯され、殺された父親が一人少年を殺し、もうひとりを葬るため追う。

そしてその父に深く同情しながらも、殺人犯として父を追う警察の葛藤やいかに!

というお話です。ちなみにラストは悲しい結末でした。謎の密告電話の主も?!

さまよう刃の登場人物

警察に追われる被害者遺族

長峰さん

私は長峰。
娘を犯して殺した奴らを絶対許さん。処刑のためにだけ生きる。でも終わったら自首するわ。みんなごめん。

少年法に守られるクズ犯罪集団

カイジ

俺はリーダーの少年カイジ(18)
借金はねーぞ!趣味はレイプ・恐喝・暴行ww
なんでもありでヒャッハーww女なんて超ヨユーww
あっ長峰来たから姿消すわ・・。

アツヤ

俺はアツヤ(18)
カイジと一緒にいれば無敵っすわww
って思ったら俺だけ殺されたんすけどwwめった刺しww

マコト

あの2人やばすぎだろ・・ぼぼぼくは関係ないよ・・。
誘拐用に車貸しただけだし、レイプしてないし・・・ぼぼくはかんけいないよ・・マコト(18)だよ・・。

※少年3人はマジでガチクズです。

さまよう刃の胸糞ポイント4つ

犯罪の内容がマジでエグい

結構激しい内容の事件が起こります。

まず主人公長峰の娘、エマさんは2人の少年にう誘拐、監禁、レイプと撮影、最後に薬物注射をされ、死んでしまう

仕返しに長峰は少年の1人アツヤを衝動的に殺した後に更にめった刺し。
更に少年のイチモツを切り取り口に突っ込むという激しさ。

その現場を見た人間はあまりの激しい現場に吐いてしまった程。

そしてもうひとりの加害少年も、過去に激しい犯罪をしまくってきた悪童。

レイプはお手の物、脅迫、暴行、傷害は通常業務で18歳やってます。

僕は読んでて鬼気迫る長峰さんの描写に若干引き気味でした(笑)

マコト

でででででも俺やってないよ?俺関係ないよ?

一般の人

うん?でも同罪だから。君もカスだから。

少年法ってなんなんですか?

日本には少年法という法律があります。

みなさん絶対一度は聞いたことのある、14歳以上の少年に対し、適用されるあの法律です。

少年法に言う少年の定義は20歳に満たないものとされています。

さらにこの法律には、本来死刑になる者は、無期刑に減刑されるなどの規定があります

作中で長峰さんは殺人容疑で指名手配されますが、カイジは少年のために指名手配はもちろん実名公表もされません。

法治国家の闇ですね。

余談ですが、平成30年度の犯罪白書データです。

殺人の比率は高くなく、少年比が高いのは住居侵入、横領、恐喝などですね。

少年の殺人犯って数が少ないのに保護する必要あるのか謎です。

少年法を読んだことない人はぜひどうぞ少年法(法律全文)
(僕は初めてチラ見しました。)

悪と正義ってなんなんだろう

この作品の中で悪なのは明らかに少年たちです。

なのに作品の中で国家(警察)に守られるのは少年たち。追われるのは被害者の父親。

これだけ恐ろしい犯罪をした少年も、ただ未成年だということで極刑に処されないというのは、被害者からは全く納得行かないでしょう。なんで生きてるの?

でも仇討ちを認めると、法治国家として成り立たなくなってしまいます。

そもそも日本の憲法では人権保障されていますし。

国が法律によって裁かないとどうなるか・・・。あの国のようになります。

でもこの作品では、そう考えるとモヤモヤしてしまうように、被害者と加害者の境目がとってもビミョーになっていて、すごい対比だなと感じます。

タイトルの意味は

さまよう刃ってなんだと思いますか?

読む前は、主人公が加害少年を探してさまようって意味だと思っていました

刃を持った人がさまようってことです。

ですが、作中でこんな言葉がありました。

自分たちが正義の刃と信じているものは、本当に正しい方向を向いているのだろうか。向いていたとしても、その刃は本物だろうか。本当に「悪」を断ち切る力を持っているのだろうか。」

さまよう刃 より

刃は正しい方向を向けずにさまよっているのかもしれませんね。

さまよう刃の感想(控えめに言って胸糞)

答えが出ない話

少年が人を殺した時、少年の更生をしようとする。
少年には更生の余地があるから・・・。

なぜ人が殺されたのに、殺した人の更生を考えなければならないのだろう。
殺された人は絶対に帰ってこないのに。

僕は殺人を犯した人間は年齢関係なく○刑でいいと思ってます
(カイジたちは傷害致死なんでしょうけど)

でもこれね、答えが出ない話だと思いますよ。

その場その場で言われる言葉にどっちも説得力があって、難しいです。

この話ってそれぞれに意見があるだろうと思うので、考え続けていかなければならないことだと思います。

その問題提起にこの本をどうぞ。

同ジャンルとして、「薬丸岳の天使のナイフ」があります。
いつか記事書きたい。

寺尾聰主演で映画にもなっているので、アマゾンPrimeビデオで是非見てください。

なお残虐場面は大幅カットの模様。

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