係員・「マチネの終わりに」って映画化されたけど原作どんな感じ？？
・純文学系らしいけど難しい小説家な？自分にも読めるかな？
・大人の恋愛らしいけど大人の恋愛ってそもそも何よ？
2019年11月に福山雅治さん・石田ゆり子さん主演で映画化もされた「マチネの終わりに」を見ましたか？？。
福山雅治＆石田ゆり子 って言われたらそれだけで見たくなりません？？絶対綺麗ですやん。
映画は今ならU-NEXTの無料トライアルで見られるみたいですね。
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ちなみに本記事は原作の紹介記事です。
- 映画が好きだったから、原作も読んでみたい人
- 恋愛小説が好きな人
- アラフォー世代
- 純文学好きな人、興味ある人
とてもおもしろい、切なくもどかしい、大人の恋の話です。不倫、性描写はほぼほぼありませんのでクリーンですね。
【マチネの終わりに】の著者 平野啓一郎さんってどんな人？
マチネの終わりにの著者平野啓一郎さんは１９７５年生まれの現在４６歳。京都大学法学部を卒業。
２３歳の時に「日蝕」で当時最年少で第１２０回芥川賞を受賞しているすごいお方ということです。
この記録はその後何人かに更新され現在は６位らしいです。
ちなみに僕は平野さんを「マチネの終わりに」で知った超絶なニワカ読者でございます。
主な代表作として「日蝕」「ある男」などがあるそうで、また積読が増えた次第であります。
文学YouTuberベルさんも書評していた「ある男」 今後僕も読みたい作品。
【マチネの終わりに】ってどんな物語？
この小説、本当に切なくて、美しい文章で描かれてるんです。純文学ってこういうものを言うのかなと素人ながらに思います。
【マチネの終わりに】のざっくりあらすじ
天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という”人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。いつまでも作品世界に浸っていたいと思わずにいられないロングセラー小説。
「マチネの終わりに」裏表紙より
蒔野と洋子は３回しか会ったことが無いのにも関わらず、お互いを深く愛することになります。
序盤のコンサート後の打ち上げで初対面で意気投合、洋子の住むフランスへ会いに行って２回目で蒔野が告白、３回目洋子の自宅で友人と３人でお食事会した時点で、もう結婚を考えるレベルに愛し合う。
ですが、その恋は順調に行かず、恋路を邪魔する人も出てきて、非常にもどかしい。
お互いに大人だから、相手の立場を思いやるばかりにうまく進まないんです。
愛って、共に過ごしてきた時間や世話になった回数によるのか、それともフィーリングやインスピレーションなのか。
考えさせられます。
【マチネの終わりに】の２人の主人公
この作品には２人の魅力的な主人公がいます。
男性主人公 蒔野聡史。演じるは我らが福山雅治。
蒔野俺は蒔野聡史。
天才クラシックギタリスト。
１０代から世界で演奏をしている天才。イケメン・楽しいお話も出来る天は二物を与えた男。だけど・・現在スランプが忍び寄っている・・・。
独身の３８歳、日本在住。
続いて女性主人公 小峰洋子。演じるは永遠のマドンナ、石田ゆりこ様。
洋子私は小峰洋子。
国際ジャーナリスト。
仕事はバッチリこなし、外国語も数カ国後操れるハーフの美人。
４０歳、独身だけどアメリカ人のリチャードさんと婚約中なう。
どっちも才能あふれるいい大人。どっちも頭いいからかもっと直感的に感情むき出しに生きられたら楽なんだろうに・・。
【マチネの終わりに】原作の感想・読みどころポイント
「マチネ」とはなんぞや
マチネとはフランス語で午前中のことを指すらしいです。
そこから転じてか昼公演を指す。
つまりマチネの終わりに何かが起きる・・・。最後（ホントにラストページ付近だった）まで読んでいただけると意味がわかります。
平野啓一郎の純文学でシンプルなストーリー展開
THE純文学って感じの重い、美しい情景描写が印象的でした。
悪く言えばいちいち表現が回りくどい。村上春樹さん的と言うかなんというか。
僕はあまり慣れてないので読むペースが本当に遅くて、何度か途中で止まってしまいました。
でも話自体はとてもシンプルなので途中で読むのが止まって、間が空いても、またすんなりストーリーに戻れるんですよね。
だから難しいと感じても読み進めればだんだん慣れていけます。
大人な恋愛
おじさん大人の恋愛・・・。うひょー！アダルティな話かしら・・ごくり
ですが性描写は皆無なんです。だからかとても品が良く感じます。
大人な恋愛とは・・・。
相手を思いやるがあまりなのかガンガン積極的にいかず、恋路を邪魔されてもブチ切れず、終始落ち着いた、アンニュイな雰囲気です。
係員エンゲージリングをはめた女性に出会って２回目に結婚を止めに来た！という主人公ですけどね！クズや！
若い頃の恋愛って思いをガンガンに行くことが多いと思いますが、全く逆なんですよね。
言葉にしなくても伝わる反面、相手を気遣いすぎて自分が傷ついてしまう方を選びがち。
両者の気持ちがわかっている読者としてはとてももどかしいし、歯がゆいし、恋路を邪魔するやつをぶっ飛ばしてやりたくなります。
僕アラフォー世代の恋愛ものってテレビとかで見ると不倫が多くて、離婚が絡んだりして、ドロドロしていたりするのであまり得意ではなっかったんですよね。
名セリフ
いくつか印象的なセリフがあったので、書きます。
出会ってしまったから。その事実をなかったことにはできない。
「マチネの終わり」により
マキノが２回めに洋子に会った際、告白するときに出るセリフです。
一旦は告白を婚約していることを理由に断られかけられますが、このセリフでモノにするのです。
断られても有無を言わせず、出会って、愛した人生以外もう自分は行きられない。確かにそう。
なんだかすごく力強くてかっこいいと思ってしまった僕です。
わたべつまり不倫した事実を変えることはできない。
やってしまったから。なかったことにはできない・・・と。
人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか？
「マチネの終わりに」より
これもマキノのセリフですね。
洋子が「子供の頃、遊んでいた楽しい思い出があった庭石」に祖母が転んでぶつかり死去するという事故が起きてしまい、そのせいで楽しかった思い出が辛い思い出に変わるという話があります。
誰もがこの話に理解できないという状況の中、蒔野だけが理解を示して言うセリフです。
例えば今僕はブログ書いていますが、１年後にこの記事から収益が出ていれば未来から見た今はいい過去になるし、そうでなければ無駄な時間を過ごしたなあと思うかもしれない。
人はこれから先の生き方次第で、過去の思い出を良いものにも悪いものにも出来るのです。
【マチネの終わりに】原作を読んだ感想
僕もそろそろいい年なので、こういう素敵な世界を股にかけた大恋愛をしてみたいですが、既婚なので空想に浸って満足しようと思います。
係長結婚してしまったから、その事実をなかったことにはできない。
係員うちの係長・・・どんだけ気に入ってんだよ・・・。
ときにはこのような美しい文章で恋愛小説を読むのも楽しいです。
大事なあの子に振られそうな時は名セリフで乗り切りましょう。それでもだめな時は管理人までご連絡を。
ぜひ。
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