- 「十角館の殺人」の一行とは??
- ざっくりあらすじ・人物紹介
- 面白かったポイント4選
- ぼくの感想とか
( ゚∀゚)・∵. はい、みなさんこんにちわ、れいすけ(@reisuke_0429)です。
突然ですが、「十角館の殺人」という小説を知っていますか?
そう、新本格ミステリの開祖、綾辻行人のデビュー作であり、最強の一行がある作品です。
社会問題とかそんなもの関係ない、純粋な探偵役が解決するミステリー小説。
それこそ新本格ミステリ。単純に読んでてワクワクする。そしてラストの衝撃の一行。
初めて読んだらその叙述トリックに2000%引っかかり、うわーやられた!!と思うこと間違いなし。
どんでん返し好きの方は是非とも読んで欲しい一冊です。
この記事を読んで1%でも面白そうと思ったら、ぜひ本を読んでぼくに感想を教えて下さい。
- ミステリ好きで他人の感想に興味ある人
- 十角館の殺人の一行ってよく聞くけどなんなの?って人
- ミステリ初心者の人(絶対面白いから絶対小説読んで)
特に、作品を読む前の自分や後輩に向けて言うつもりで書いています。(ネタバレなしです)
年間100冊程度読書してる雑魚い読書家です。
小説(ミステリ多め)・新書(歴史系多め)・KindleUnlimited好きで、知識のおすそ分けしたく、ブログ書いていますので他の記事も読んでくれると嬉しいです。( ゚∀゚)
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【十角館の殺人】読んだ皆が言う”一行とは”なんなのか?(初見は衝撃)
この小説にはエピローグ手前に有名な「衝撃の一行」があって、初めて読む人は2000%驚くはず。
それくらい不意打ちを必ず喰らいます。
ミステリー小説読むときって、必ず読みながら誰が犯人か?と注意深く読むじゃないですか。
そうやって読む500ページくらいある本が、たったの一行で驚きに変わる。
なかなかそんな本無いと思いませんか?
犯人を探して読んでいたのに、決定的証拠をつかめず、たったの一行で作者の思惑にハマってしまう。
この驚き、絶対みんなに味わって欲しい。
十角館の殺人のあらすじ・人物紹介
十角館の殺人のあらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。
館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
十角館の殺人 より
1986年3月26日、K**大学・推理小説研究会の一行は、角島(つのじま)と呼ばれる無人の孤島を訪れます。
彼らの目当ては半年前に凄惨な四重殺人事件が発生した通称・青屋敷跡と、島に唯一残る「十角館」と呼ばれる建物。彼らはそんな島で1週間合宿(遊び)に行きます。
一方その頃、本土では、研究会のメンバーに宛てて、かつて会員であった中村千織の事故死について告発する怪文書が送りつけられていたのです。
怪文書を受け取った1人である江南孝明は、中村千織の唯一の肉親(叔父)である中村紅次郎を訪ねます。
この作品はいわゆるクローズド・サークルです。
金田一にありがちな孤島(古城とか)に閉じ込められて事件が起こるやつ。
十角館がある孤島で合宿してる大学生のサークルメンバーが1人・また1人と殺されていく。
ウェーイしてたら惨殺です。リア充ざまあ・・。
本土では合宿に参加しなかったメンバーに、半年前に死んだはずの建築家中村青司から、娘はお前らに殺されたのだと謎の手紙が来る。
逃げ場のない空間で1人、また1人と殺害され、極限状態になった人間の有り様を楽しむ。最高ですね!
十角館の殺人の主な登場人物紹介
この小説は基本的に本土の話(事件の背景を追う)、孤島の話(殺人事件)が交互に進みます。
本土グループ
江南孝明(合宿に参加しなかった元サークルメンバー)
死んだはずの中村青司さんから娘が殺されたって手紙きた!!
事件の匂い!おっしゃ!調べたるで!
島田潔(江南が事件を調べていたら出会ったミステリマニア)
中村青司からの手紙ですか…うーん匂いますねぇ。
ミステリー好きの血が騒ぎますねぇ。
孤島(十角館)グループ
大学生・リア充グループの皆さん
半年前に事件があった角島にある十角館で合宿やろーぜww
不謹慎ウェーイ!ww
所在不明な人
私は半年前に死んだ・・かもしれない。
生きてるうちに天才設計屋として変な館作りまくったからシリーズ通してお楽しみに・・。フフフ。
孤島で殺人、本土では謎の手紙の謎を追うって感じですね。
十角館の殺人の面白ポイント4選
一番のオススメポイントはもちろん、「衝撃の一行」です。
が、それは先に書いたので、その他の面白ポイントを書くことにしますので、参考にどうぞ。
十角館の殺人はクローズド・サークルが最高
館シリーズ全般ですが、クローズド・サークル作品は面白いんですよね。
- アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」って知ってますか?
- 「金田一少年の事件簿」知ってますか?(オペラ座館の殺人とか)
あんな感じの絶海の孤島で逃げ場なく繰り広げられる殺人事件のお話なんです。
「次の船が来るのは来週やで・・どないすんねん・・」みたいな。
コナンくんはあまりクローズド・サークル展開はない気がする・・。好きだけど。
ワクワクしません?ありそうで小説ではあまりない。気がする。
でも毎回同じ設定ばかりシリーズでやって飽きないの?
十角館の殺人だけならいいけど、シリーズ通して延々とワンパターンされても・・・と思うかもしれない。
でも毎回すげー凝った館が出てくるからシリーズ通して次はどんな館なんだ!って感じでめっちゃ面白いです。
十角館というめっちゃ謎の建物
この作品の舞台である十角館は非常に奇妙な館なんです。
十角形のホールが中心にあり、ホールを囲むように台形の部屋が周りにある、正十角形の奇妙な館。
備え付けのコーヒーカップも正十角形、何から何まで正十角形で統一されている。
奇才 中村青司のこだわりのなせる技。
舞台設定が奇妙すぎて、ぼくは惹かれました。
そのキモさがたまらんですね( ゚∀゚)・∵.
ミステリーは知的な遊びである
話が始まってすぐ、登場人物の一人、エラリイ(大学生ウエーイグループ)が次のセリフを言います。
僕にとっての推理小説(ミステリ)とは、あくまでも知的な遊びの一つなんだ。
小説という形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対策者の、刺激的な論理の遊び(ゲーム)。
それ以上でもそれ以下でもない。
だから、一時期日本でもてはやされた”社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1DKのマンションでOLが殺されて、靴底をすりへらした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。
やめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの現代社会のひずみが産んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようがなんだろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック、絵空事で大いにけっこう。
要はその世界の中で楽しめればいいのさ。ただし、あくまでも知的に、ね。
十角館の殺人より
僕はこれ、新本格ミステリの代表 綾辻行人らしいセリフだなあと思いました。(初めて読んだくせに)
探偵モノ(本格)が流行り、松本清張が登場し社会派ミステリが流行り、再び探偵モノ(新本格)が盛り返す。
新本格ミステリと云われるゆえんです。楽しいよ古臭くないよ楽しいよ(語彙力)
館シリーズの第一作目
「十角館の殺人」は綾辻行人のデビュー作であり、人気シリーズである館シリーズの一作目でもあるんですよね。
シリーズを通して中村青司の設計しためっちゃ風変わりな館で殺人事件が起き、なぜか居合わせるミステリーマニアの島田が解決する流れになっています。
あなたは金田一・毛利小五郎・コナンくんですか・・・。
どの館も変な(笑)、緻密に計算された、めっちゃ凝ったモノばかりなので、読み始めは大変なんだけど想像しながら読むと最高です。親切に文庫の冒頭に館のマップまでついてるからねww
>>>館シリーズまとめ記事リンク(後で書くから待っててね。)
【十角館の殺人】はたった一行で名作となった
まとめ【十角館の殺人の一行とは。】
Twitterでもよく云われる「十角館の殺人の一行」は本当に衝撃を受けます。
誰もが犯人は誰だ?と探しながら読むけれど、たどり着かない。
そして一行でそりゃないっすよ!!ってなるはずです。
見事に裏切られます。
クローズド・サークル者の犯人って、そこの現場にいる人にだけ視点が行くんだけどそれを上手く使って裏切ってくれるんですよ。綾辻さんの作品は裏切り方が非常に鮮やかでうまいんです。
結論:綾辻作品は面白いです。
僕は十角館の殺人が面白かったので、館シリーズ全部読むことにしました。
これから記事書いていく予定です。待っててね( ゚∀゚)・∵.
とりあえず時計館の殺人の紹介記事をどうぞ。
それから綾辻行人の名作Anotherもおすすめしたいので、まとめ記事を是非どうぞ。
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